うつる疾患
うつる疾患

皮膚のトラブルを抱えたとき、「人にうつる病気だろうか?」と不安に思われる方は多くいらっしゃいます。家族や周囲に迷惑をかけないか心配されるのは当然です。「ただの湿疹だと思っていたら、実はうつる皮膚病だった」というケースは多く見られます。
かゆみや痛みがつらいだけでなく、「家族にうつさないか」「学校や職場に行けるか」という心理的負担も大きいでしょう。吉祥寺駅前皮膚科クリニックでは、皮膚科専門医が的確に診断し、「人にうつる感染性皮膚疾患」かを迅速に見極めます。
細菌、ウイルス、真菌(カビ)、昆虫などが原因で発症し、人から人へ、あるいは動物やモノを介して感染する代表的な皮膚の病気です。
特徴と感染経路
白癬菌(カビ)が皮膚の角層に感染する疾患です。足の「足白癬」、体の「体部白癬(ゼニタムシ)」があり、赤い発疹が生じます。かゆみがない場合も多く、剥がれ落ちた皮やバスマットを介して家族にうつるリスクが高いです。
治療
当院では患部の組織を採取し、顕微鏡検査で菌の有無を確認後、適切な抗真菌薬を処方します。症状が治まっても皮膚の奥に菌が潜んでいるため、医師の指示通り治療を継続することが改善の鍵です。
特徴と感染経路
足の水虫を放置し、白癬菌が爪の奥に侵入して起こります。爪が濁って厚く脆くなり、崩れます。進行すると歩行時に痛みを伴います。こぼれ落ちた菌を含む爪の粉が床に落ち、家族の足に付着して感染源となります。
治療
爪の奥には市販の塗り薬が届きにくく、自然治癒は困難です。肝機能などの血液データを確認しながら、効果の高い内服薬(飲み薬)を中心とした治療で根本からの改善を目指します。
特徴と感染経路
皮膚や粘膜の常在菌「カンジダ(カビ)」が、免疫力低下や抗生物質の使用を機に異常増殖して発症します。脇や股のしわ、口腔内に好発し、赤くただれて白い苔状の付着物が見られ、かゆみや痛みを伴います。体内の菌バランスの崩れが主な原因です。
治療
顕微鏡検査でカンジダ菌の異常増殖を確認後、抗真菌薬の塗り薬や内服薬で治療します。患部の蒸れを防ぐ生活習慣のアドバイスも併せて行います。
特徴と感染経路
ヒトパピローマウイルス(HPV)が皮膚の傷から感染して生じます。手足の指や足裏にザラザラした硬い隆起ができます。魚の目に似ていますが、自分で削るとウイルスを撒き散らします。浴場のマットを介したり、いじった手で他を触る「自家感染」で広がります。
治療
超低温の液体窒素でいぼの組織を凍結・壊死させる「凍結療法」が基本です。1〜2週間おきに複数回の通院が必要ですが、痛みに配慮しながら確実な除去を目指します。
特徴と感染経路
頭髪に寄生するシラミが原因で、保育園や小学校で集団発生しやすい疾患です。頭皮の激しいかゆみと、髪の根元にフケに似た白い粒(卵)が強固に付着します。不潔だからではなく、髪が触れ合ったり、タオルや帽子の貸し借りで誰にでもうつります。
治療
専用の駆除シャンプーを使用し、梳き櫛で丁寧に卵を取り除きます。家族内の感染を防ぐ寝具やタオルの洗濯方法(お湯での洗濯やアイロンがけ等)も指導いたします。
特徴と感染経路
単純ヘルペスウイルス1型の感染により、唇の周りに水ぶくれが集まる病気です。ピリピリとした違和感の後に発症し、風邪や疲労で再発を繰り返します。水ぶくれには大量のウイルスが存在し、患部に触れたりタオルやコップを共用したりすることで他人に感染します。
治療
前駆症状(ピリピリ感)が出た段階、または水ぶくれができてすぐの初期段階で抗ウイルス薬の内服や外用を開始することが重要です。早期治療で重症化を防ぎます。
特徴と感染経路
単純ヘルペスウイルス2型の感染により、性器周辺に痛みを伴う水ぶくれや潰瘍ができる性感染症です。初感染時は強い痛みが出ることがあり、疲労時に再発しやすいです。性行為などの接触で感染し、無症状でもウイルスを排泄してパートナーにうつす可能性があります。
治療
抗ウイルス薬の内服を中心に治療します。頻繁に再発を繰り返す方には、毎日少量の薬を飲み続けることで再発を根本から抑え込む「再発抑制療法」も提案しています。
特徴と感染経路
ウイルス感染による発疹で、手足口病(手足や口内の水疱)やりんご病(両頬の赤み)が代表的です。手足口病は大人が感染すると重症化しやすく、りんご病は妊婦の感染に注意が必要です。飛沫や便に排出されたウイルスが手などを介して口に入り広がります。
治療
特効薬がないため、解熱鎮痛剤の使用など症状を和らげる対症療法が基本となります。手洗いやうがいの徹底が予防に繋がります。
特徴と感染経路
梅毒トレポネーマという細菌による性感染症で、近年急増しています。初期は感染部位に痛みのない硬いしこりができ、その後全身に「バラ疹」と呼ばれる赤い発疹が出ます。放置すると数年後に心臓や脳神経に障害を引き起こします。主な感染経路は性的接触です。
治療
血液検査で診断を確定し、ペニシリン系の抗生物質を内服して治療します。早期に発見し、十分な期間服薬を完了すれば治癒が期待できる病気です。
特徴と感染経路
子どもの頃にかかった「水ぼうそう」のウイルスが、加齢や疲労による免疫力低下で再活性化して起こります。体の片側の神経に沿って赤い発疹と水ぶくれが現れ、強い痛みを伴います。帯状疱疹自体はうつりませんが、水ぶくれのウイルスが乳幼児や妊婦に接触すると「水ぼうそう」として感染させます。
治療
発疹が出てから可能な限り早く抗ウイルス薬の内服を開始することが重要です。治療が遅れると長期間痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」に移行するリスクがあるため早期受診が極めて重要です。
特徴と感染経路
頭部の水虫に免疫が過剰反応し、激しい炎症を起こす疾患です。頭皮が痛み、膿を持った腫れが生じて髪が抜け落ちます。ペットからの感染や、柔道など肌が直接触れ合う格闘技で感染するケースが多いです。
治療
内服の抗真菌薬による強力な治療が必要です。早期治療で髪は再生可能ですが、破壊された毛根は再生しないリスクがあり、時間が経つと二度と髪が生えない「瘢痕性脱毛」となるリスクが高くなります。異常を感じたら早急な受診をおすすめします。
疾患によって対応が異なります。手足口病やりんご病などは、熱がなく普段通りの食事がとれれば登園・登校が可能なケースが多いです。一方で、頭じらみや疥癬などは、適切な駆除治療を開始するまで感染拡大を防ぐために注意が必要です。診察時に「登園・登校の目安」を詳しくご説明いたします。
水虫やいぼ、ヘルペスなどの場合、お風呂のお湯を介して直接うつる可能性は極めて低いです。しかし、お風呂上がりのバスマットやタオルの共用で高確率で感染が広がります。入浴自体は推奨されますが、タオルの共用は絶対に避け、感染した方は最後に入浴するか、シャワーのみで済ませる工夫をすると安心です。
皮膚の病気には、速やかに治療を開始することでご自身の負担を減らせるだけでなく、大切なご家族や周囲の方々への感染を防げるものが多くあります。
吉祥寺駅前皮膚科クリニックは、吉祥寺駅北口からのアクセスが良く、京王井の頭線をご利用の通勤・通学の方や、練馬区(上石神井・大泉学園方面)、杉並区(西荻窪・久我山方面)、三鷹市、調布市からのバス路線を利用される患者様にも通いやすい皮膚科クリニックです。
「もしかして人にうつる病気かも?」とご不安な際は、どうぞお気軽にご相談ください。保険診療を中心に、皮膚科専門医による確かな診断と丁寧な説明で、地域の皆さまの皮膚をお守りいたします。
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